台湾生まれの若石リフレクソロジー
私達の手や足には、身体の各器官や内臓につながっている末梢神経が集中しています。
その神経が集中している箇所を「反射区」と呼びます。
特にその反射区が多く分布する足裏や手のひらは「第二の心臓」と呼ばれ身体の調子を映し出す鏡として私達にメッセージを送ってくれるのです。
リフレクソロジーという言葉の意味は、Reflex(リフレックス:反射)とlogy(ロジー:学問)という意味を合わせた造語で、「反射学」という意味になります。
反射区を刺激やマッサージすることにより、
血液の循環を良くし、
各器官や臓器の働きを正常にし、
ホルモンバランスを整える。
そう。私達一人ひとりが本来お持ちの自然治癒力を高めることで日頃の溜まった、ストレスや老廃物、毒素等の悪影響を除去して改善を目的とする健康療法なのです。
日本においては、本格的に認知度が上がったのはこの数年くらいなのですが、現代のストレス社会において、癒し、ストレス解消、健康法などのキーワードとともに、急激に一般に知れ渡ることとなりました。
リフレクソロジーには、「英国式」「台湾式」といった言葉をよく聞かれることと思います。
●ベイリー式(英国式))
●マルカート方式(ドイツ式)
●若石健康法(台湾式)
リフレクソロジーの主な流派はこの3つかなと思います。
私も自分の身体の不安から色々とリフレクソロジーを受けてきましたが、刺激の強さの違いを感じました。
イメージとしては、指や、棒を使って力一杯押して、悲鳴をあげている姿から、「台湾式は痛いんじゃないの?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
がしかし、若石リフレクソロジーは、「激痛」ではなく、また撫でるような物足りなさもなく適度な臓器への刺激。
そして、人それぞれ痛さへの感覚はちがいますので、「痛気持ちいい」というさじ加減が絶妙なリフレクソロジーの効果を心にも身体にも、もたらすのだと思います。
古く、古代エジプトで4000年以上も前に足を揉んでいる絵が残されているのです。
およそ2000年前の中国では、黄帝内径という医学書があって、その中に、観足法という記述があると伝えられています。
観足法とは、足のつぼに刺激を与えその刺激に身体が反応する原理をりようして治療効果を得ようとするものです。
中国の医師が観足法を発展させ「足心道」を体系付けました。
日本には、1000年以上前、中国から「足心道」が伝えられ、それが今日の鍼灸や指圧の源となっているのです。
1913年には、アメリカの医師フィッツジェラルドが、現代西洋医学の視点から観足法を研究し、健康のための反射学で発表し区域療法として注目されました。
また研究者の一人にスイス人看護婦、へディ・マザフレが「未来のための健康」という足の健康法の本を書きました。
若石(じゃくせき)とは台湾で布教活動をしていたスイス人神父ジョセフ・オイグスターの中国名「呉若石」に由来しています。
ジョセフ・オイグスター(中国名:呉 若石)は持病の膝のリウマチを直そうと
彼女....スイス人看護婦、へディ・マザフレが書いた本、「未来のための健康」をもとに、足揉みを実践し、膝の疾患を克服したのでした。
これがきっかけとなり足をもむ健康法が台湾でブームとなったのです。
子どものための足もみ講演会で、鄭 英吉氏、司会の私、呉 若石氏
1982年総会人に陳茂雄氏、執行役員に陳茂松氏として国際若石健康研究会が発足し、「若石健康法」として本格的に研究がはじめられました。
若石健康法は、1990年7月若石健康法学術検討会世界大会で、国連の世界保健機関WHOの代表者から「国際若石健康研究会」へメッセージが贈られ推奨を受けた実績を持つ健康法です。
現在、若石リフレクソロジーは世界48カ国(2002年現在)に普及しています。
若石健康法の認定プロ資格は台湾本部と日本分会でしか認定試験を行っていません。
2014年日本若石・全国大会 講演
「日本若石マスターズの集い」ワークショップ
⑧ ボランティア活動という学びの場
パネラー 平田 雪香 先生
開始は参加者の簡単な自己紹介。北海道から愛知県までの東日本のマスターズの皆様の聴講、交流となりました。近年、自然災害の発生が多く、それに対する足もみボランティアや、様々な施設や国民運動へのボランティア活動などに参加されているマスターズの皆様も多く、日本若石の2014年「社会貢献・実践普及の年」の方針に相応しいワークショップです。奉仕活動の中から、その時その後に得られるものがあることを知る、言い換えれば「虚から実を得る」術がこの活動に内包されています。 平田雪香先生のお話は、「リレーフォーライフ」(公益財団法人日本対がん協会主催)活動の実績による受賞のみならず、プロジェクターでの映写によって、脳性麻痺による四肢および知的障害、鬱による薬物の足への影響、がん手術で臓器摘出の場合、子宮がんによるリンパ節切除等々、様々な足や、施術前と後の足の状態並びに状況をお話になりました。また、車椅子から杖で自立歩行へ至る足もみ効果や、家族とのふれあいといった、人と人が親交する、あるべき活動の姿をお話になりました。
終盤では、ワークショップ参加マスターズの皆様のボランティア経験談をお話頂いての話し合いがあり、足もみボランティアも継続していくことで、その意味と価値を知らされる貴重なひと時でした。
人の足に触れること。それは心にも関わること
その方の人生を想像しながら大事な足に触れてほしい。
私が生徒さんに何度も伝えていることです。
この方は、どんな毎日を過ごされているのだろうかどんな事に喜び、
どんな事に怒り、そしてどんなことに恐れを感じているのか?
そんなことを。身近な大事な家族、友人にしっかりと寄り添う初級プロ
(一家に1人健康守り人になろう!)だからこそ、身体と心をトータルにケア
してあげられる若石リフレクソロジストを育てて行きたいと思っています。
私はメンタルケアに携わって10余年。身体と心は密接に関わっているということは実感しています。一人として同じ足の形がないように、うつで苦しんでいる方たち、がんと戦っている方たち、みんなストレスの出かたも違います。様々な角度から多角的に施術ができるように、私はできるだけ多くの現場を生徒さんたちと共に体験し、話し合う機会を作っています。
世田谷区の依頼で始まった高齢者施設でのボランティア活動。
そこには80、90、100歳のお年寄りが、私たちが来るのを楽しみに
待っていてくれます。痴呆があり同じことを何度も繰り返すおばあちゃん。
麻痺があり自由に足も上がらないおじいちゃん。ほとんどの方は車椅子
での生活なので、足湯の容器も車いすの幅に入る小さなサイズ。
少し窮屈そうに足を温めています。足を動かさないため膝が伸びず、
私たち揉み手が低い台に座っての施術になります。
施術をしていくと指が自然に動きだし、眠っていた身体にスイッチが
入ったかのように指先まで柔らかく可動範囲が広がっていくのです。
靴下も装具装置もスタッフさんが手伝おうとすると、
「自分でやるから」と精神的にも積極性、生きて行くエネルギーを感じます。
生徒たちにとって、ここは今まで習った若石の施術を実践する場所でもあるのです。先輩たちの施術を真剣に見習いながら必死に体験していく生徒さんたち。傾聴にも言葉が続かず途切れてしまうことも。
「世界一受けたい授業」で若石健康法が紹介されました。
WHO(世界保健機構)で認められた健康法の紹介
若石健康法が日本テレビ系列の番組「世界一受けたい授業」で紹介されました。マスターズ会員の平田雪香さん(若石リフレクソロジーDreamCraftコルティーレ世田谷店にて収録)が出演され、WHOの評価を受けた健康法として紹介されました。